こんにちは、運行管理者の姫鮎です。
「タクシードライバーの仕事に興味があるけれど、女性でも本当にできるのかな?」
「年齢的にもう遅いかも・・・。」
「お客様とのやりとりや長時間の運転が私に合うのか心配・・・。」
タクシードライバーという仕事に興味を持っていても、いざ挑戦するとなると、いろいろな不安が浮かんできますよね。
特に、これまでタクシー業界で働いた経験がない女性にとっては、わからないことが多く、一歩を踏み出すのに勇気が必要だと思います。
私はタクシードライバーから始めて、ドライバー業務をしながら猛勉強して運行管理者を取得後、現在は地方の某タクシー会社の配車室で勤務しています。
その経験から感じるのは、タクシードライバーには大変なこともありますが、それ以上に、
自分らしい働き方を見つけられる魅力がある
ということです。
この記事では、女性タクシードライバーのメリットとデメリットを、できるだけ本音でお伝えします。
これからタクシードライバーを目指したいと考えている女性にとって、仕事選びの参考になれば嬉しいです。
女性タクシードライバーのメリット7選
まずは、女性がタクシードライバーーとして働くメリットから見ていきましょう。
メリット① 年齢を重ねても新しい仕事に挑戦できる
「もう50代だから、新しい仕事を始めるのは難しいかな・・・。」
そんなふうに感じている方もいるかもしれません。
けれど、タクシードライバーは、50代からでも目指せる仕事の一つです。
採用条件や必要な免許、健康状態などは確認する必要があります。
それでも、年齢だけを理由に最初から諦める必要はありません。
人生経験を重ねてきた女性には、相手の気持ちを考える力や、落ち着いて物事に対応する能力があります。
こうした能力は、お客様と接する仕事でも役立つ場面があります。
これまでの人生で培ってきた経験を、新しい仕事に活かせるのは大きな魅力ではないでしょうか?
「今からでは遅い」ではなく、「今からでも挑戦できる」
そんな気持ちで、自分の可能性を考えてみてほしいと思います。
メリット② 自分に合った働き方を探しやすい
タクシー会社には、日勤、夜勤、隔日勤務など、さまざまな勤務形態があります。
会社によっては、短時間勤務やパート勤務などの選択肢が用意されている場合もあります。
そのため、自分の生活スタイルや希望に合った働き方を探しやすいことも魅力です。
例えば、次のような希望を持っている方もいるでしょう。
- 家庭の時間も大切にしたい
- 日中を中心に働きたい
- しっかり働いて収入を増やしたい
- 自分の生活リズムに合う勤務形態を選びたい
ただし、希望する働き方ができるかどうかは会社によって異なります。
応募する前に、勤務時間や休日、シフトの決まり方などを確認しておくと安心です。
仕事だけでなく、自分の暮らしも大切にできる働き方を見つけていきましょう。
メリット③ 頑張りが収入につながる可能性がある
タクシードライバーの給与体系には、
- 固定給(売上に関係なく、一定の給与を支払う)
- 歩合給(売上に応じて給与を支払う)
- 固定給と歩合給を組み合わせたもの(固定給以上の売り上げがあれば、歩合の金額に応じて固定給にプラスして歩合給を支払う)
などがあります。
歩合給を含む給与体系の場合、売上に応じて収入が変わります。
歩合率はタクシー会社によって違いますので、詳細は最寄りのタクシー会社にお問い合わせください。
(タクシードライバーの歩合率の相場は約40〜50%前後)
かと言って、
だったら固定給の方が楽なの?
というと、そうでもありません。
ここが、一般の会社員勤務とは違う厳しい部分です。
たとえ固定給であっても、固定給分の売り上げがなければ、場合によってはボーナスをカットされたり、その月の給与は売り上げた分だけ(つまり歩合給で)の支払いになる可能性もあります。
とりあえず出勤さえしていればいい、という甘い業界ではないです。
こういったリスクはあります。
ですが、自分なりに仕事の進め方を工夫したり、経験を積んで売り上げを上げて、収入アップを目指せる点がタクシードライバーの魅力といえます。
売り上げは地域や時間帯、天候、需要、会社の仕組みなど、さまざまな条件に左右されます。
がんばった分だけ必ず収入が増えるというわけではありません。
それでも、仕事に慣れるにつれて、お客様が多い場所や時間帯を考えながら働けるようになると、仕事への手応えを感じられるようになります。
最初から高い売り上げを目指す必要はありません。
まずは、安全運転と接客を大切にしながら、少しずつ自分なりの働き方のペースをつかんでいきましょう。
メリット④ 一人で仕事に集中できる
タクシードライバーは、お客様を乗せていない時間も含めて、運転や周囲の状況に意識を向けながら仕事を進めていきます。
職場で常に同じ顔の人たちと顔を合わせて仕事をする環境とは違って、一人で運転に集中する時間が圧倒的に多い仕事です。
営業所での点呼や同僚との情報交換、お客様への対応など、人と関わる場面もあります。
運転中は常に安全確認が必要なので、決して気楽に過ごせる時間ばかりではありません。
それでも、必要なコミュニケーションを大切にしながら、自分の仕事に集中したい方にはドライバー業務が向いている可能性があります。
人間関係を大切にしつつ、自分のペースで仕事に取り組める時間があることは、タクシードライバーならではの特徴です。
メリット⑤ さまざまな人との出会いがある
タクシーを利用するお客様は、本当にさまざまです。
- 通勤や通院で利用する方
- お買い物に出かける方
- 観光で訪れた方
- 仕事の出張で来られた方
利用する目的もそれぞれ違います。
日々の仕事の中で、普段の生活では出会う機会の少ない方々と接することもあります。
お客様から、「ありがとう」「助かりました」と声をかけていただくと、うれしい気持ちになります。
短い乗車時間であっても、丁寧な接客が誰かの役に立つこともあります。
人との出会いや感謝の言葉に仕事のやりがいを感じられる方にとっては、とても魅力のある仕事だと思います。
メリット⑥ 地理や接客の知識が身につく
タクシードライバーとして働いていると、道路や施設、地域の特徴など、さまざまな知識が身についていきます。
最初は道がわからなくてカーナビを頼りにして走っていたのが、経験を積むうちにいつの間にかカーナビを頼らなくてもすぐに対応して、いろいろなところを走れるようになります。
また、お客様への声のかけ方や状況に応じた対応力も磨かれていきます。
こうした知識や経験は、1日で身につくものではありません。
道に迷って一方通行の道を逆走してしまったり、標識をうっかり見落として進入禁止の道を走ってしまったり、判断に迷ったりするなど、失敗をすることもあるでしょう。
けれども、その一つ一つの経験が、次の仕事に役立つことがあります。
初めから何でもこなしてできる人なんていません。
わからないことを確認して、経験を積み重ねながら成長していけるのも、この仕事の魅力の一つです。
メリット⑦ 女性ならではの気配りを活かせる
タクシードライバーに必要なのは、安全運転の技術だけではありません。
お客様の様子に気を配ることや、落ち着いた対応をすることも大切です。
例えば、乗り降りに時間がかかるお客様に配慮したり、必要に応じて目的地をその都度確認したりする場面があります。
基本的にタクシードライバーは、国土交通省が定める「接遇ガイドライン」の規定により、
高齢者や障害のある乗客の介助を行う際であっても
「いきなり身体に触れたり、手を引いたりせず、何をすべきか確かめる」
と明記されています。
必ず事前に声かけをして同意を得ることがルール化されていて、無断での接触は認められていません。
お客様の荷物や私物も同様に、事前にお客様の同意を得なければドライバーは一切触ることができません。
そうした制約がある中で、ドアサービスなどの気配りは、女性だけが持っている能力というわけではありません。
性別に関係なく、一人ひとりの経験や人柄が接客に活かされます。
これまでの生活や仕事で身につけてきた気配りを、自分の強みとして発揮できる場面があります。
「私には特別な資格や経験がないから・・・。」
と感じている方も、これまでの人生で培ってきたものを振り返ってみてください。
何気ない経験が、思いもよらないところで仕事に役立つこともありますよ。
女性タクシードライバーのデメリット5選〜前向きに働くための工夫〜
ここからは、タクシードライバーを目指す前に知っておきたいデメリット5選をご紹介します。
どんな仕事にも、自分に合う部分と工夫が必要な部分があります。
大切なことは、不安を見ないフリをすることではなく、事前に知って対処する準備をしておくことです。
デメリット① 長時間の運転に慣れるまで時間がかかる
タクシードライバーは、勤務形態によって長時間運転をすることには、慣れが必要です。
同じ姿勢が続くことも多いので、体調管理や休憩の取り方の工夫が大切になります。
特に、これまで座り仕事が中心だった会社員の方や、運転する機会が少なかった方は、無理なく続けられる勤務形態かどうかを事前に調べて考えておきましょう。
前向きに考えるためのポイント
- 最初から長時間の勤務をこなす必要はない
- 採用面接では、研修期間や勤務時間、休憩の取り方について確認する
- 疲れたら、適切に休憩を取り、体調に応じて無理をしないことが重要
安全に働き続けるためには、頑張りすぎないことも仕事のうちです。
デメリット② お客様の対応に戸惑うことがある
タクシーには、さまざまなお客様が乗車されます。
お客様が行き先の説明がうまくできなくてわかりにくい場合や、接客の仕方に迷う場合もあるでしょう。
特に女性ドライバーの場合、セクハラやカスハラのような心無い言葉をかけられたり、不適切な言動や暴言に困ったりする可能性もあります。
こうした場面に備えて、会社の安全対策や相談体制を確認しておくことが大切です。
前向きに考えるためのポイント
- 接客に不安があっても、最初から完璧に対応する必要はない
- 基本的な接客の流れを覚え、困った時に先輩ドライバーさんたちや会社へ気軽に相談できる環境を選ぶ
さらに応募前には、次のような点を確認しておくと安心です。
- 乗務員向けの接客研修制度があるか
- 緊急時に会社へ連絡できる仕組みがあるか
- 迷惑行為やハラスメントへの対応方針があるか
- 困った時に相談できる担当者がいるか
特に、女性が安心して働ける環境づくりに取り組んでいる会社かどうかは、しっかりと確認しておきたいところです。
困ったことが起きた時に、1人で抱え込まなくてよい職場を選びましょう。
デメリット③ 収入が月によって変わる場合がある
タクシードライバーは歩合給を含む給与体系です。
売り上げや営業状況などによって月々の収入が変わることがあります。
初めてタクシードライバーになる方にとって、収入の見通しが立てにくいことは気になる点ではないでしょうか。
ただし、すべてのタクシー会社が一律で同じ給与体系というわけではありません。
固定給の割合や歩合率、各種手当など、タクシー会社によって条件は異なります。
詳細は各タクシー会社にお問い合わせください。
前向きに考えるためのポイント
- 求人情報を見るときは、給与の高い数字だけで判断せず、給与体系を具体的に確認する
例えば、次のような質問がおすすめです。
- 未経験者の入社後の給与はどうなっているか
- 固定給と歩合給の割合はどのようになっているか
- 研修期間中の給与はどうなるか
- 社会保険や各種手当はどうなっているか
- 給与から差し引かれる費用はあるか
自分の生活に必要な収入を考えたうえで、無理のない条件のタクシー会社を選ぶことが大切です。
収入の仕組みを理解しておけば、安心して仕事を始めやすくなります。
デメリット④ 生活リズムを整える工夫が必要
タクシードライバーには、日勤だけでなく、夜勤、隔日勤務など、さまざまな勤務形態があります。
勤務形態によっては、早朝の出勤や夜間の乗務、長い勤務時間が生活や体調に影響することも多々あります。
家族との時間や睡眠時間を大切にしたい方は、勤務時間をよく確認しておきましょう。
前向きに考えるためのポイント
- 自分の体調や生活スタイルに合った勤務形態を選ぶ
- 日勤が合う人もいれば、夜勤のほうが生活しやすい人もいる
- 勤務が終わったらしっかり休息を取り、睡眠時間を確保する
「タクシードライバーになるならこの働き方しかない!」
と決めつけず、自分に合う勤務形態を選んでくださいね。
タクシー業務を長く続けるためには、自分の生活スタイルに合った勤務形態を選ぶことが大切です。
デメリット⑤ 会社によって働きやすさに違いがある
これは、タクシードライバーを目指す女性にぜひ知っておいてほしいことです。
同じタクシー業界でも、会社によって職場の雰囲気や教育体制、設備、勤務条件などには違いがあります。
女性用の更衣室や休憩スペース、設備や制度が整っている会社なのか、事前に確認したほうがよい会社もあります。
また、困った時に相談しやすい環境かどうかも、事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
前向きに考えるためのポイント
求人情報だけではわからない部分もあるため、可能であれば会社説明会や職場見学を利用してみましょう。
確認しておきたいのは、次のような点です。
- 女性ドライバーが実際に働いているか
- 未経験者への研修が充実しているか
- 女性用の設備が整っているか
- ハラスメント対策やトラブルの相談窓口はあるか
- 休日や勤務時間の希望について相談できるか
会社選びは、タクシードライバーとして働き続けるうえで、とても重要です。
一社だけで決めず、複数の会社を比較検討してみるのがよいでしょう。
自分が安心して働ける職場を選ぶことも、仕事を始めるための大切な準備だと思います。
タクシードライバーを目指すなら、会社選びを大切に
タクシードライバーとして働くうえで、運転技術や接客の知識は大切です。
けれども、それと同じくらいに大切なのが、
どこのタクシー会社で働くのか
ということです。
私は現在、運行管理者として配車室からドライバーを支える仕事をしています。
その立場から考えても、ドライバーが安心して乗務できる環境や、困った時に相談できる体制は大切だと感じます。
仕事を始める前には、給与や勤務時間だけでなく、研修内容や職場の雰囲気、安全対策なども確認してみてください。
面接で疑問に感じたことがあれば、遠慮せずに質問してよいのです。
これから働く環境について知ることは、自分自身を守ることにもつながります。
「採用してもらえるならどこでもいい」
と考えるのではなく、
「私が安心して長く働ける会社はどこだろう?」
という視点で選んでみてください。
(まとめ)メリットもデメリットも知って、自分らしい一歩を踏み出そう
今回は、女性タクシードライバーのメリットとデメリットについて、本音でご紹介しました。
タクシードライバーには、自分に合った働き方を探せることや、経験を積みながら成長できること、人との出会いにやりがいを感じられることなど、さまざまな魅力があります。
一方で、長時間の運転、お客様への対応や収入の変動、生活リズムの調整、会社選びなど、事前に考えておきたいことがたくさんあります。
けれど、こうしたことを知っておくのは、決して悪いことではありません。
あらかじめ準備しておけば、自分に合った働き方や職場を選びやすくなるからです。
最初から何もかも完璧にできる人はいません。
不安があるのは、新しいことに挑戦しようとしているからこそだと思います。
もし、あなたがタクシードライバーという仕事に興味を持っているなら、その気持ちを大切にしてほしいです。
年齢や経験だけで、自分の可能性を狭めてしまう必要なんてありません。
まずは求人情報を見たり、会社説明会に参加したりすることから始めてみませんか?
あなたのその小さな一歩が、これからの女性の働き方を変えるきっかけになるかもしれません。
あなたらしく、無理をせず、一歩ずつ。
これからタクシードライバー目指す女性、そして今現在、タクシードライバーとして活躍している女性を心から応援しています。

私は好きなことしかしない。
私は自分の人生を、自分が好きなことだけで切り開いてきたの。
ーココ・シャネル(CHANEL創設者、デザイナー)ー

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